今季、新加入の上野陽希です。
なでしこリーグを戦う私たちには
様々な姿があります。
今回は私の「姿」から考える
なでしこリーグの魅力について綴ります。
私には、サッカープレイヤーという姿の他に、教員という姿があります。
どちらも、幼い頃からの夢です。
だから、その2つの夢を叶えられている今の私の姿には、とても幸せを感じています。
ただ、「幸」と「辛」は紙一重だと考えます。
私たちなでしこリーグを戦う選手は、働きながらサッカーをしています。平日は働いた後に練習をし、土日は試合と、休める時間はほとんどありません。
どちらの姿の私でも、大好きなことをしているはずなのに、トータルすると辛い部分が多いというのが正直なところです。
「辛」を感じてしまうのにも関わらず、2つの姿でいるのには理由があります。それは、2つの姿を持つ私たちにしか魅せられない感動があるからです。「感動したよ」の一言で、頑張ってよかったと思えるからです。
そこに価値があると私は思っています。
男子ほどスピードがある訳でもなく、WEや1部と比較してもレベルが劣るのが現実です。ただ、2つの姿で頑張る私たちにしか、届けられない「感動」があると思います。2つの姿で頑張る私たちにしか作れない「サッカーの面白さ」があると思います。これこそがなでしこリーグの魅力だと考えます。
また、私の本来のポジションはGKですが、今季はFWで試合に出させてもらっています。それも私のひとつの姿です。
是非、会場に足を運んでいただき、
様々な姿を持つ私たちが
ピッチで描く「思い」を感じてみてください。
2023年06月28日
ノルディーア北海道
text by No.1 上野 陽希